会社生活の振り返り(1)【就職からうつ病発症まで】
最初の会社、九州にある小さなメーカーの研究開発職。
就活で100社以上とコンタクトをとってだめなところをやっと拾ってもらったので今でも感謝している。
農家の息子も多くて農繁期には会社よりお米優先というのんびりしたところ。
副業を認めてなかったのにと思ったが会社の方が副業なのはいいらしい。
またその地域がムラ社会でちょっと息苦しかったのも正直ある。
やりがいはあったが案件が小さく、こんなところで埋もれたくないって根拠のない自信があった20代。
給料安いから辞めますって言っちゃった。給料で辞めて成功するヤツはいないと説教されたので退職を固く決意したな。
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おかげで新しい会社(メーカーではないが同じ業種)ではめちゃくちゃ頑張れた。
入社早々にデカい案件を担当させてもらい、必死に働いた。程なく前の会社の倍の給料を貰えるようになった。
会社も昇給、昇進という蜜とあわせて仕事上乗せという鞭を与えてくれた。
人というものはどんどん欲が出てくるものだ。
来る仕事すべてを受けてそれなりに結果を残していった。少々目立ってしまい、その内、困った案件ばかり来るようになった。例えば、誰かが頓挫させた案件の立て直し的なやつ。
言い忘れたが私は大阪で勤務していた。
その案件のチームは東京本社、札幌、仙台、大阪、名古屋、広島、福岡から構成されておりメンバーの不満も一緒に引き受けてしまった。
今でこそバカだったなと思うが、相談事をひとりずつ丁寧に聞いてしまっていた。
相談ばかりに時間を費やすために案件を回していく時間が足りなくなり、残業が続いた。管理職だったので残業手当は一切つかなかった。
ある時、なぜか業務メールを全部削除してしまう。
通勤の電車の中で感情はないのにただただ涙がこぼれていく。
降りるべき駅を通過してしまう。
何をするべきなのかわからない。…うつ病を発症してしまいました。