会社生活の振り返り(2)【うつ病治療】
うつ病。
感情をどこかへ忘れたようだった。
脳みそもぶっ壊れていた。
2択でも選ぶことができない。
あと、ご飯の味がしなくなったのは覚えている。
どうやって調べたのかは覚えてないが、とにかく妻に連れられ自宅から電車で2駅程度にある病院の精神科の門をたたいた。
柔らかい口調と表情の先生からすぐにうつ病の診断が下った。
なぜか安心する自分がいた。涙が出た気がする。担当医は強制的に休め、だらけているんじゃないかと思うくらいに休め、と言ってくれた。
妻も毎回ほぼ1日かけての通院(時間予約がなく、診察に時間を要する)につきあってくれた。
薬も良く効いたようで、先生にいわれたとおり順調に副作用が出たが、遅れて主作用も出てくれた。
抗うつ剤は効果が現れるのに時間がかかり、副作用が先に出ることがあるそう。
時を待たず、抗うつ薬は徐々に減量されていった。
診断書に記載された休職期間を待たずとして気分はすこぶる良くなってきた。
先生に状態を説明した時にこう言われた。
「実は今飲んでいる用量では、薬効はないと思われます。もう治っていると思います。最後にお守りを持って帰ってください」
処方箋には用法用量の箇所には本当に「お守りです」と書かれてあった。
最後まで寄り添ってくれる先生だった。今でもフルネームで覚えている。
3か月で復職できたのは先生と妻のお蔭だ。間違いない。