会社生活の振り返り(3)【復職と2回目の転職決意】
あれだけ苦しんだうつ病であったが、「これ以上休んだら脳みそが腐る」と思うまでに快復し、復職した
元の部門ではなく、サポートチームへ異動されていた。
しかも非管理職への降格というおまけ付きで。
さらに衝撃的なことを知った。
休職中にチームメンバー(部下)が11人も辞めていた。
なるほど、自分は管理職失格なんだな、と思った。
若手11人が会社を辞めてしまったのは私のせいだ。
…という想いもあったが、自分は精一杯やったつもりだ。
なので、自分を責めるのはやめにした。
この悔しさを新しい業務を覚えるためのエネルギーに昇華すると決めた。
1年間だけ頑張ろう、と。
決意どおり仕事は覚えたが、この1年は退屈だった。
山のように契約書を読んだことは、いつかどこかで役に立つだろう。転職の手土産になるかな程度。
それよりも、いろいろな案件のリーダーたちと接触する機会があり勉強になった。
自分みたいに部下の話を聞き過ぎる仕事をする人なんていない、という印象だった。
ドライと言うかメンバーとの接点が少なすぎない?それでいいのか?と冷めながらも思った。
***
さあ、2回目の転職だ。
35を越えての転職は難しいと思ったが、案外そうでもなかった。
創立ほやほやのベンチャーから大企業まで各社を受けたがメーカーにこだわることにした。
間もなくある得意分野を持つメーカーに決まった。
面接官はぜひとも即戦力が欲しい、大変だろうけど、大阪にいる3人のまとめ役もしてほしい、と言ってくれた。
業務はうつ発症前と同じように人と会う仕事。嬉しかった。丁寧に引き継いで辞めることにした。